シリアス

作品一覧
2014
創作板
短編集
1.墓碑銘(Prelude)
2.涙を流す日
3.午前五時(Interlude 1)
4.雷鳴
5.ちぎれた手紙のハレーション
6.聖夜の恵みを(Interlude 2)
7.明日の朝には断頭台
8.壁
9.ジジイ、突撃死
10.ノスタルジック・シュルレアリスム(Interlude 3)
11.葬送
12.最初の小説(Interlude 4)
13.どうせ、生きてる


下手なあらすじや感想を読ませるよりはタイトルを見てもらう方が確実に思える。
というより作者の、言葉や文章、物語への愛着を感じると書くのが怖い。
でもこの作品を一人で抱え込んでいるのも嫌で、誰かに読んでいてもらいたい。
Album[Hidden Track]も合わせてどうか。

話一つ一つにつながりはない。
このぐいぐい引き込まれる文章と脳を直接ぶん殴ってくるような内容はやっぱりこの人ならではと思う。
レスにあったが、読むと自分も上手くかけるんじゃないかって思う。でもやっぱ無理。

人間の内側を見ている気持ちになり死ぬことについて考えさせられる。
ようですが無いと業者に見えるのは創作板の宿命か

紅白短編合戦2011参加作品
星を見るのが好きだった幼馴染四人の人間模様を書いた物語
想い人に売られ白痴にされてしまったデレ
デレを売り逃亡したドクオ
白痴になったデレを引き取りドクオを追う刑事ブーン
ブーンとは距離が離れたが心は同じくしているショボン
幼い頃とは変わってしまった四人だが星を見ることはずっと変わらない

地の文なしだけど重い雰囲気がしっかり出てる
白痴になってもドクオを忘れないデレやそれを見ているしか出来ないブーン達の悲しい心情が胸にくる

登場人物の心情が読み返すとまた悲しく胸にくる
最後の幼少時代のシーンがすごく切なくて好き

地の文無しでこの緊張感。ラストのあの演出は心にくるものがあった

 ▼ ( ^ω^) モット 読ム?

重い。重いんだけど、寒い日の星空を眺めるような清涼な読後感

これぞハードボイルド
浪花節では終わらないところも味がある

ジャンル分けなしでもトップクラスの作品。
初見の衝撃は今でも忘れない

読み終えた後、ただただ胸が痛くて言葉が出なかった
彼が最終的に下した苦渋の決断が彼・彼女らにとって救いだったと思いたい

現職の刑事である内藤は、むごたらしい拷問と薬物投与によって
重度の幼児化を患う女性、デレを引き取る。デレは記憶のほとんどを失っていたが、
ただひとつ、強烈に記憶していることがあった。どっくん。彼女は、どっくんという男に会いたがっていた。

内藤もまた、彼女の言うどっくん――ドクオを探していた。だが、その理由はデレのそれとは違う。
刑事として、薬物売買と売春斡旋を繰り返す犯罪者、欝田毒男を逮捕するため――などでも、決してない。
彼がドクオを追う理由。それは、彼を殺すため。幼馴染である彼を殺すため。
デレをこんなにした男、欝田毒男を殺すため――


どうしてこうなった。とにかくこう言いたくなる作品。
すべては人の弱さが引き起こした結果なのかもしれないが、それにしてもあんまりだ……。
また、それら強い感情を呼び起こす際に引き立て役となる、舞台装置の設定も素晴らしい。

タイトルの星を見るという演出とその意味もよいが、現実の日本とは若干ずれた歴史を
辿ったのであろうと推測できる背景を、過度な説明なしでさらりと呑み込ませる手腕は流石という他ない。

胸に重たい物が残るが、そういった心地を求める人には特にオススメである。

原作 ジム・トンプスン 「死ぬほどいい女」
セールスマンモララーの転落人生の物語
とにかく続きが見たくて読むのが止まらなくなる作品
バットエンドまっしぐらな話だってわかるんだけど引き込まれる
一気読み間違いなし

モララーぇ...

展開もラストも容赦ない

シングルファーザーの( ^ω^)と一人娘ζ(゚、゚*ζが幸せに生活している。
困った時は友人の力を借りながら懸命に生きているブーンは笑顔と共にあった。
彼が笑うだけで人から笑顔を引き出せる力があった。そんなブーンの笑顔の裏に隠された物語。

ブーンとデレの微妙な距離感にハラハラしながら読んだ。
ツンの存在の大きさや、ドクオやクーの友情に胸がいっぱいになる。

( ^ω^)とζ(゚ー゚*ζの父子家庭物語
彼らを支えるドクオとクーのコンビの雰囲気もあいまって 暖かくもどこか切ない気持ちにさせられる
壊れた笑顔とどこか察する子供
最後の最後まで彼らの先にあるものが幸福なのか不幸なのかわからない
でもタイトルと思い出してみてほしい。 そして是非読んで欲しい

世の中には出来ることと出来ないことがある。だがそれは他の誰でもない、自分自身が決めるべきこと
とあるハンディキャップを背負い現れた医学生キュート。彼女に課せられたのは常識的にはなし得ないであろう、短期間での患者の治療行為だった……
同時進行する主人公自身の秘密との対峙、周囲の思惑、そして呪い。
じわじわと濃厚な地の文が、キュートの過ごす世界を読み手にも浸らせ、話しかけてくる
さあ、「はけ」。

読んでる最中なのに早く次を読みたいという気持ちは久し振り
地の文が苦手な俺でも楽しく読めた
過去の出来事、何か一つでも違ってたらこんな事にはならなかったのではないかと思うと遣る瀬ない

疑問だらけの序盤から全ての謎が繋がっていく終盤の快感は異常

 ▼ ( ^ω^) モット 読ム?

我々とは 複雑に編み込まれた関係の織物が その時々に表す形象にすぎない

内藤キュートは精神科を専門とする大学に病院に所属する医学生である。
彼女はある理由から精神科医を目指していたが、今まさに、その道を閉ざされようとしていた。
彼女のその、極端に幼い容姿が原因で。彼女は精神科への進学許可を取り付けるために、
役員会議の場へと乗り込み直訴する。キュートの訴えはそこで、事実上受諾されたといえる。
だがそこで取り交わされた条件は、キュートの想像を遥かに超えるもので――

キュートはなぜ幼い容姿をしているのか。なぜ精神科医を目指しているのか。
あいつと呼ぶ母とは何があったのか。呪いとは何か。幾重にも重なる疑問の山に、
その謎を支える特異な舞台。登場人物のほとんどに何らかの暗い過去があり、
それらの謎が氷解しリンクしていくことにカタルシスを覚える。

若干専門的な知識や用語の羅列と超常的な描写に戸惑うかもしれないが、
それらを乗り越えられる人にはオススメできる一作。

猟奇短編祭の参加作品。グロ注意
娼婦の背に羽根の生えていた跡のようなものを見付けたシャキンは、
その正体を知るべく、小劇場のような舞台を訪れる

重厚な地の文。陰鬱な空気
難しめな漢字や単語にはその都度解説が入っており、まるで少し前の純文学のような雰囲気を楽しめる

心情や情景の描写がすごいと思う
ひたすら暗い話なのだけどそれでも少しでも幸せになってほしい

舞姫の原文を読むのと同じ感覚で読み進められる。重いが読み応え抜群

読み応え満点の作品。
狂気や暴力の中にある美しさに魅せられる。

重苦しい。それが心地よい

時代劇もの
それぞれの理由により、夜猿と呼ばれる辻斬りの命を狙うシャキン、モララー、兄者
三者三様の物語展開と緊迫した空気感は、読み手の目を離させない

強さを追い求めた先にあるものはなんなんだろう・・・

実に硬派。だけど堅苦しくはなく、すらすら読めるから面白い

作中の空気、間の取り方が上手い
良い作品は読み手の感ずる時間を支配するのだ

張りつめた緊迫感のある作品
地の文の回し上手く、臨場感のある戦闘描写
読んだあとには、心に塵とともに風が吹く感覚にとらわれる

かつてブーンと共に一時代を築いたミュージシャン、ドクオにマタンキニコフが取材する話。

「ブーンは俺が殺した」の一言を皮切りに語られる、人気デュオのスターダムから
急転直下で転げ落ちるまでの内容はただただ無常感に溢れている。
バンド解散の理由の一つに、音楽性の違いという言葉あるが、本作はそれと似た
ミュージシャンの苦悩を垣間見ることができる。

後日談も別であるよ

最初の一文から、続きを読みたいって希求が強くなる
インタビュー捌きが現実のそれっぽいのもグー

リアルだなあと。文章が実際の自伝モノにありそうでした

ある日を境に、その町の住人は花の塊となって死亡するようになった
日に日に人が少なくなっていく中、とうとうモララーの手にも花が咲いてしまう

情景を想像しながら読み進めてみると、綺麗で儚くて、ひどく虚しい

色んな意味で、すごく綺麗な話

儚く綺麗な話。独特な雰囲気な作品で、読後感がすごい。

とにかく綺麗な話

花になって終りを迎えるという光景が、とてもキレイ。
作中の光景が絵として脳裏に浮かぶ。

「愛しているよ」

デミタスを殺そうと必死になるトソン
トソンに甘い言葉を送るデミタス
そんな二人のおはなし
とにかくトソンにとって救いようのない話
読み終わった後のゾクゾク感が凄い作品

切ない
(゚、゚トソンは強く生きて欲しい

(´・_ゝ・`)を殺そうとする(゚、゚トソンの話。ひとでなし

アパートに住む小説家のデミタスとその隣人ペニサスの話。
デミタスの性格がいい、綺麗にまとまった総合短編。

デミタスは自分を普通だと思ってる変人というキャラが似合う
終わり方がきれい

上手く纏まっている総合短編。終盤の謎解きがこれまた気持ち良い

夢の中で時を巡り、自らの運命を知るξ゚⊿゚)ξ
過去を、未来を見つめ、彼女の過ごした生涯は──。

芸術・美術に対しての思い入れが感じられる文章に惹かれた。
こだわり故に衝突して辛い思いをしながらも、
少数の確かな理解者のもとに自分をのびのび表現するこの作品のツンデレが大好き。
終盤に描かれる、それまで見えてこなかった周囲の人達の思いに涙が堪えられなかった

夢の中でタイムスリップし過去の自分に会ったり未来の結婚相手と出会い人生を選択していくツンの話

未来を知っても自分に嘘をつかなかったツンがスゲェ好き

やくざに嵌められ薬の売人代理とさせられたドクオが刑務所で生活する
刑務所内の描写も人間関係も面白い

この人の作品は思わずへぇと思ってしまう
終盤のの狐井追い詰めるのはスカッとした

刑務所ならではの様々な人間関係とドラマがあり読む手が止まらない

今時のモラトリアム学生であるトソンは、友人の紹介で「変人」内藤ホライゾンと会う。

誰しもが抱える葛藤、煩悶を、彼女と内藤、友人の対話を通して描いている作品。
トソンの消極的な生き方に共感する部分は多い。

なんとなく誰もが抱くような感情を詳細に描写した作品。ラストは震えた

冒頭で引き込まれた
心の繊細な揺れ動きが表現されてていい

何故だか心を掴んで離さない一作
深淵を覗き込む時、深淵もまたあなたを覗いているのだ

主人格+6人の人格を持つモララーとその妹ヘリカルの話
モララーの人格たちとヘリカルのほのぼのとした掛け合い、
そして人格が生まれた理由に関するシリアスな話がうまい具合に配置されている

最初のほのぼのとした状況から、最後がああああああああ!!!!
ヘリカルは幸せなんだろうなと思うからこそ辛い

最初はほのぼのしてたんだけどね……。だからこそ終盤の展開が堪える。

 ▼ ( ^ω^) モット 読ム?

一気読みした
緊迫感とほのぼののギャップが堪らない

ほのぼのとシリアスがうまく混ざっている
結末にはこうなるのか…と驚いた

マンガのサイコを思わせる。ヘリカル健気。
ほのぼのかなーと思いきやの裏切りっぷりでビビるがマジおもしろい
こういう人によってはハッピーエンドともバンドエンドともとらえられるエンディング好き

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